入試で求められる力と探究学習の関係

入試では近年、思考力・判断力・表現力を問う問題が増えており、以下のような点で探究学習と関連します。

探究学習と出題予定問題の関係

複数の文章やグラフを比較・統合して考える問題

多角的に考察する探究的思考が必要

単なる暗記ではなく、知識を応用して考える問題

自らの仮説を検証する探究のプロセスに似ている

論述・記述式の要素が増加

探究学習でのプレゼンテーションやレポート作成の経験が役立つ

探究学習の影響が大きい科目

① 現代文(国語)

複数の資料(グラフ・図表・評論文)を比較しながら解答する問題が出題される。 探究学習での資料分析経験が活かせる。

② 地理

データや統計をもとに考察する問題が多いため、探究学習でのデータ収集・分析の経験が役立つ。 フィールドワークを行った経験があると、具体的なイメージを持って解ける。

③ 公民(政治・経済、倫理)

社会問題に対する考察力が求められ、自分の意見を持ち、それを論理的に説明できる力が重要。 探究学習で行うディスカッションや発表の経験が生きる。

④ 理科(生物・化学・物理)

実験データを解析し、考察する問題が出題される。 探究学習での科学的思考の経験が役立つ。

⑤ 数学

日常の事象を数学的に解釈する問題が増加しており、探究的な視点で考えることが求められる。 例えば、統計や確率を使った実社会の問題を扱う出題傾向がある。

具体的な出題例

  • 「資料Aと資料Bを比較し、考えられる結論を選べ」(国語・社会)
  • 「ある実験データから規則性を見つけ、結果を予測せよ」(理科・数学)
  • 「統計データをもとに社会の傾向を読み取る」(地理・公民)

まとめ

  • 入試に直接「探究学習」について問われることはないが、その思考プロセスが問題形式と一致してきます。
  • 特に、資料読解・データ分析・論理的思考を鍛えることが入試対策につながりますがこうした授業は通常受講できるところが中高生にはありません。
  • 探究学習をしっかり経験していると、暗記だけでなく実践的な力が求められる共通テストでも結果的に有利になります。