大学入試において出題されるすべての問題の種類
近年は「暗記型・パターン型」➡︎「思考力・表現力型」「問題解決型」へとシフトしつつあります。
我々のような学術界ではこの現象を50年に一度の変革期と見ています。
この変化に対応するには、単なる知識の詰め込みではなく、論理的思考力や創造力を鍛える学習が不可欠です。
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- 増えつつある
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- 減りつつある
総合問題
(総合的思考を要する問題)
- 教科横断型問題(複数の科目の知識を組み合わせて解く問題)
- 資料分析型問題(複数のデータや文献を読み解き、論理的に解答する問題)
- 複合テーマ問題(社会問題・科学的テーマを扱い、多角的に考察する問題)
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暗記型問題
(知識を問う問題)
- 単純な知識問題(英単語の意味、数学の公式、日本史の年号など)
- 用語定義問題(理科や社会で重要な概念の意味を問う)
- 選択式の知識問題(センター試験・共通テストなどに多い)
- 正誤判定問題(歴史の出来事、法律の条文などの正誤を判断する問題)
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パターン学習型問題
(型を覚えれば解ける問題)
- 公式適用型問題(数学・物理・化学など)
- 頻出問題の応用型(過去問の類似問題)
- 暗記+パターン適用型(英文法の4択、古文単語の識別など)
- 解法を当てはめるだけの問題(数学の典型問題、英語の定型文)
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問題解決型
(実践的な応用力を問う問題)
- ケーススタディ型問題(ビジネス・法律・経済学などで実際の事例を考察する)
- シナリオ型問題(ある状況を提示し、適切な対応策を考える問題)
- シミュレーション問題(医学・看護・薬学系の試験で、診断や治療の選択を問う)
- 環境・社会問題解決型(持続可能な社会・エネルギー問題などの解決策を考える)
思考力型
(論理的思考を試す問題)
- 論理推論問題(数学・物理・論理学)
- 帰納・演繹問題(与えられた情報から一般化または具体化する)
- 因果関係を問う問題(歴史・経済・社会学など)
- 論理パズル型問題(論理ゲーム・AI系問題など)
表現力型
(文章・論述を求める問題)
- 小論文(医・法・国際関係などの学部で出題されることが多い)
- エッセイ型問題(意見を述べ、論理的に展開する)
- 意見対立型問題(賛成・反対の立場を論述する)
- 作文・記述問題(高校入試・教育学部・国語系の学部で頻出)
プレゼンテーション型
(口頭で説明能力を問う)
- 口頭試問(医学部・理系の博士課程などで実施)
- スライドプレゼンテーション(ビジネス・建築・芸術系)
- 即興スピーチ(国際関係・外国語学部など)
- 提案型プレゼン(政策提言・企業提案など)
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討論型
(ディスカッション形式の試験)
- グループディスカッション(AO・推薦入試で多く採用)
- ディベート(肯定側・否定側に分かれて議論)
- ケーススタディ型討論(特定の課題に対して解決策を討論)
- ファシリテーション型討論(議論の進行役を担う)
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面接
(対話型試験)
- 個別面接(志望理由・自己PR・将来のビジョンを問う)
- 集団面接(複数人での受け答え)
- 口頭試問型面接(理系・医学部・法学部などで専門知識を問われる)
- ストレス耐性型面接(圧迫面接など)
実技試験
(専門的なスキルを問う試験)
- 音楽実技(音楽系大学での演奏・楽典試験)
- 美術・デザイン実技(デッサン・色彩・デザイン提出)
- 体育実技(スポーツ推薦など)
- プログラミング試験(情報系・工学系の入試)
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その他特殊な試験
- 適性検査(医学部・法科大学院・教員採用試験などで実施)
- 心理テスト型試験(医療・看護系・航空パイロット試験)
- 数学オリンピック型試験(超難関の数学試験)
- 知能テスト型試験(特殊な学部での適性検査)