CAPs -B型(本質的適性診断)とは

「未来に向けた自分設計」
未知の関心領域との出会いを大学教授がサポートします
自分でもまだ気づいていない「興味の芽」や「可能性の扉」に出会ってみませんか?
このプログラムでは、「私が興味を抱くであろう未知の領域を、私が認識できるように教えてほしい」という声に応えるかたちで、大学の教授たちがチームとなり、皆さん一人ひとりの現在の関心や資質、学びの履歴などを丁寧に診断し、未来に向けた学問・進路設計を提案します。
対象は子供から大人まで、「自分の進む道を見つけたい」と願うすべての人。進路に迷う学生、新しいことに挑戦したい社会人、学び直しを考えるシニアまで、年齢や背景を問わず参加いただけます。
進路相談という枠を超え、“自分を見つけるための学問”という観点から、専門的な知見をもとにアドバイスを行うのが本プログラムの特徴です。学びの楽しさと可能性に出会い、未来に向けた「自分設計」を共に描いてみましょう。
知的刺激による自己発見の段階構造 — 興味の種から未来の自分へ
人は、自分の中に眠る可能性や関心を、常に自覚できているわけではありません。
しかし、ふとした知的刺激――新しい知識との出会いや、専門的な問いかけ、他者との対話などが、その未知の部分に光を当て、自己の深層を照らし出してくれることがあります。
本プログラムでは、「知的刺激による自己発見」を以下のような段階構造として捉え、大学教授による対話と診断を通じて、そのプロセスを意図的に支援します:
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無意識の関心(Unrecognized Interest)
まだ自分でも気づいていない興味や適性が存在している段階。 -
知的接触(Intellectual Encounter)
専門的知見や問いかけとの出会いによって、心が動かされる瞬間。 -
内的共鳴(Inner Resonance)
「なぜか気になる」「もっと知りたい」といった感情が芽生える段階。 -
仮の自己像の形成(Provisional Self-Image)
知的刺激を手がかりに、「もしかしたら自分はこういう方向に向いているのかも」と感じ始める。 -
探究の開始(Inquiry and Exploration)
実際に学びや行動を始めてみることで、仮の自己像を確かめ、具体化していく段階。 -
自己理解の深化(Deepened Self-Understanding)
学びの中で新たな視点や課題に出会い、自分の志向や価値観を言語化できるようになる。
このような段階的アプローチによって、曖昧な「進路選び」ではなく、学問を通じた本質的な自己発見が可能になります。
今の自分の延長線上では出会えない世界へ、一歩踏み出してみませんか?
診断の柱(3つの視点)
学問領域との親和性診断
- 自然科学、社会科学、人文科学、芸術、工学、医療、農学、情報系などの学問タイプとの親和性を診断
- 興味・価値観・探究の姿勢から適した「学問の入り口」を提示
第一から四次発見
アンケート・テスト・教授委員会からなる中立な判定
教授会・選考委員が、恰も家族会議のメンバーのように、志願者のイメージに寄り添った、客観的な判定を提供することが我々の目的です。
あらゆる入試制度を問題作成者・試験監督・採点者・面接委員・選考委員として経験した教授集団だからなし得る、本物の進路判定を提供いたします。
利害が一切入らない中立的な立場からみなさまに最適な受験方式を割り出します。
それを元に、どのように学習されるかは皆さまの自由です。
この構造の活用方法
- 中高生の進路指導に:段階的な探究プログラムとして
- 社会人のリスキリングに:再学習のナビゲーションとして
- 教育機関のオリエンテーションに:入学後の自己探索ツールとして
- 自主的な学びを設計する人に:探究地図として
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第一次発見知的刺激と粗い分野の絞り込み
- 目的
- 興味の“芽”を発見することを目的としています
- 方法
- 科学実験、社会観察、フィールドワーク、読書、博物館訪問、映像教材など
- 対象範囲(4大分野)
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- 🌱 自然科学(Natural Sciences)
- 🧬 生命科学(Life Sciences)
- 🧑🏫 社会科学(Social Sciences)
- 📚 人文科学(Humanities)
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第二次発見学部レベルでの領域絞り込み
- 目的
- 自分がより深く探究したい「学問領域」を見つける段階。
- 方法
- 模擬授業、研究紹介記事の読解、大学のカリキュラム比較、卒論タイトル調査など
- 例
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- 自然科学 → 工学部 / 理学部 / 農学部
- 社会科学 → 法学部 / 経済学部 / 国際関係学部
- 人文科学 → 文学部 / 教育学部 / 芸術学部 など
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第三次発見学科レベルでの専門分野選定
- 目的
- 「何をどの視点から学びたいか」を具体化する段階。
- 方法
- シラバス読解、オープンキャンパス体験、ゼミ紹介映像、研究者インタビューなど
- 例
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- 文学部 → 哲学科 / 国文学科 / 史学科
- 理学部 → 物理学科 / 化学科 / 生物学科
- 工学部 → 機械工学科 / 情報工学科 / 材料工学科 など
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第四次発見大学院レベルでの研究テーマ・専門分野確定
- 目的
- 学問的関心を「問い」へと深化させる段階。
- 方法
- 修士論文の概要調査、研究室訪問、学術論文読解、教授インタビューなど
- 例
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- 医学科 → iPS臨床応用研究 / 神経科学研究 / 脳科学
- 生物学科 → 分子生物学研究 / 神経科学研究 / 環境生態系研究
- 哲学科 → 現象学的存在論 / 日本思想史 / 倫理学のメタ理論
- 薬学科 → 医薬品開発 / 薬剤学 / 薬事政策 / 感染症学
- 教育学科 → 教育政策学 / 学習科学 / 比較教育政策 など
数ヶ月にわたる発見型講座
【全体テーマ】 「知的刺激を通じて、自分の問いを見つける旅」
この「発見型講座」は、あなたの提示された夢や手掛かりを実際の教育プログラムに落とし込むことを目的とした探究型・自己発見型の短期講座です。
この講座の主な目的は、
「自分は何に興味を持つのか」→「どんな学問・分野を深めたいのか」→「将来的にどう生かすのか」
を段階的に掘り下げていくことにあります。

例
- 医学論文にチャレンジしたい中学生
- 最新の幾何学について知りたい中学生
- 国際政治について知りたい中学生
- 経済学理論を知りたい高校生
- 精神医学と脳科学に興味がある小学生
- 音楽理論と数理科学について探究したい小学生
- 天体の運動と人体のシステムについての関係性に興味がある小学生
- 10年後のテクノロジーを読み解きたい50代
- AIと産業、医療とロボティクスについて関心がある開業医のお父さん
- 幹細胞と癌治療について興味がある高校生 ・・・・など
1ヶ月目
第一次発見 知的刺激と粗い分野の絞り込み
2h×4回実施 / ¥160,000(税込 ¥176,000)
- 目的
- 自分の「好奇心の芽」を発見する
- 活動例
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- 1週目:「自然科学」「生命科学」「社会科学」「人文科学」の「考えさせられる」対話型講義
- 2週目:「自然科学」「生命科学」「社会科学」「人文科学」と実社会との繋がりを知る
- 3週目:「どの分野に興味を持ったか?」を振り返る「煮詰める」対話型講義
- 最終回:絞った分野を構成している専門領域(学部の領域)を概説
- 成果物
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「知的好奇心マップ」
(4分野に対する自分の興味の度合いを可視化できる資料を作成)
2ヶ月目
第二次発見 学部レベルでの関心領域絞り込み
2h×4回実施 / ¥160,000(税込 ¥176,000)
- 目的
- 自分が"深く学びたい"と感じる学問領域を発見する
- 活動例
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- 1週目:学部紹介パンフレットを一緒に読むワークショップ
- 2週目:学部ごとの講義概要を比較・解説
- 3週目:自分の関心が「どの学部」に向かっているかを確認するディスカッション
- 最終回:一番反応が良かった学部領域について詳説する講義
- 成果物
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「学問フィールド選択理由書」
(特定の学部領域に対する自分の興味の理由を言語化した自分自身への理由書を作成)
3ヶ月目
第三次発見 学科・専攻レベルの興味の具体化
2h×4回実施 / ¥160,000(税込 ¥176,000)
- 目的
- どの「テーマ/対象/方法」に惹かれるかを明確化
- 活動例
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- 1週目:学科レベルでの絞り込みを促すための「専門知」入門講義
- 2週目:専攻ゼミ体験 (心理学実験・科学論文読解など)
- 3週目:卒業論文タイトルや研究テーマ一覧を紹介、自分の関心に近いものを先生と一緒に探す
- 最終回:「問いの精緻化ワークショップ」 例:「なぜそれが気になるのか?」まとめる
- 成果物
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「仮・研究テーマ案」+「探究ポスター」などの見える化
(さらに狭い専門領域に対する自分の興味の理由を言語化したりイメージ図にしたりすることで自分自身への動機づけを強化)
4ヶ月目
第四次発見 大学院的視点で研究・実践への橋渡し
こちらの四次発見は、三次発見までの判定結果に基づき教授会にて検討します。